白髭神社

上平地区の神社

白髭

天長元年(824)に当郡松川入りの御所平から、勧請して産土神として祀ったと伝えられているが、創建に関する文献はない。当社は古く白髭明神と称せられ、猿田彦心を主祭神としている。白髭明神は琵琶湖が変じて葦原になるのを七度も見たという長寿の神で、天地の初めから鎮座した地主の神である。 このように白髭明神・猿田彦神は天地開闢のはじめから此の地に鎮座した地主の神で、長寿永世の福徳と国土開発の威徳とをそなえた神である。 現在の本殿は天明4年(1874)に諏訪立川流の元祖、和四郎富棟によって建築されたものであり、県宝に指定されている。また、当社の宝物として緋縅の鎧一領とその兜があるが、現在は町の歴史民族資料館に保管されている。  当社の春の例大祭には獅子舞とおかめ踊り(小学5・6年生)、囃子と花踊り(小学2・3年生)が奉納されている。おかめ踊りは、江戸時代の御殿女中の帯の結び方である「立て矢帯」と「しごき(扱き・志古貴)帯」の着物姿におかめの面で優雅な踊りを披露する。一方、花踊りは産着、襦袢に「たっつけ袴」姿に花笠をつけ、稚児化粧での可憐な踊りとなっている。